伊勢志摩サミットまで円高・株安は続く



今月中旬の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、
麻生太郎財務相は「為替市場の動きが急すぎる点についてはルー米財務長官と意見が一致した」と為替介入をほのめかしましたが、
ルー長官は「全体でみると確かに円高は進んだが、特に無秩序な動きではない」と、
「介入はさせないぞ」という意思表示をしていました。

要するにアメリカにとってはこれ以上の「円安ドル高」誘導は認めない方針を示していました。

そして4月29日、アメリカ財務省は中国、日本、韓国、台湾、ドイツの5ヵ国を「監視リスト」の対象にして、
特に為替操作の監視を強化すると発表しました。

さらに米利上げは当分ないことが明白となっています。

これで世界は「円安には向かわない」という安心感から、
円を買う動きが積極的となっています。

円高が止まらない・・・
050
investing.comより

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ドル安から金の価値が上昇しています。
050金

 

4月28日発売の副島隆彦著:マイナス金利「税」で凍りつく日本経済で書かれている通りの展開となっています。

P83~「いますぐ金のインゴッドを買いに走りなさい」
P94~「金の反撃がこれから始まる」

面白いのは「読まれてなるものか」といった方々の「トップカスタマーレビュー」が、
発売当日と翌日に急いで書かれていることです。

まるで外貨(ドル)預金や高値で株を購入してしまった方が、
「一般の人は読まないでね」と懇願しているかのように「星一つ」と酷評しています。
いまどき、そんなことで騙される国民は、そうはいないでしょう。

さあ、円高となれば、もちろん株安となります。
これから円高・株安は5月26日、27日の「伊勢志摩サミット」まで続くでしょう。

しかし、それが続くと7月の参議院選挙に自民党は大勝できません。
欧米にとって安倍安定政権は利用価値があるので、
なんとか選挙に協力するはずです。

そこで各国首脳は7月の参議院選挙までの限定で円安・株高を容認する代わりに、
別の形でその貸しを返すように安倍政権に要求(TPPの条件譲歩など)する、
というのは誰でも予想しますよね。

上記の本でもそれらしいことは書かれています。

しかし「円高・株安」でも自民党は大勝できるはずです。
国難になればなるほど、自民党以外の政党に任せようという世論は起きてきません。
政権を担ったこともない政党に、誰が国難を乗り越えられると思うでしょうか。

先の民主党政権で肩透かしを食らった国民は、
そう簡単に野党を応援しないでしょう。
投票率激低で自民・公明の大勝は間違いありません。

今のような世界の転換期に外国へ貸しを作ることは売国行為とみなされ、
後の日本史に汚点を残すことになります。
それは日本の未来にマイナスとなるのですから、できれば避けて欲しいです。

まあ、どちらにしても、円安・株高があるとすれば7月の参議院選挙前までですし、
他には円高・株安に加えて金のバブルが、
緩やかに長期間にわたって続くことでしょう。

あと原油安が続く限り、産金会社の株は高騰するでしょう。
原油高となればロシアやイランが喜ぶだけですから、
あらゆる手を使ってでも原油安は維持されるはずです。

産金コストが安くなっている今、金の需要が増えれば、おのずと業績は上向きます。
日本でいうと住友金属鉱山でしょうか。
本社の地下食堂はメニューが豊富で、しかも安いですよ。

おっとと、これで終わるつもりが、本日(5月1日)朝のニュースで、
麻生副総理が月曜日(5月2日))からの為替介入を宣言しました。
asou
テレビ朝日系(ANN)

本当にアメリカ様とバトルするのでしょうか?
するわけがないですよね。

さあ、世界は麻生副総理の「はったり」に乗ってくれるでしょうか。
それとも馬鹿にされるでしょうか。

世界で負け比べ(自国通貨安)競争が始まったら、面白くなりますね。
そうなれば、ますます「金(GOLD)」が高騰するだけです。

(5月2日AM11:15追記)
朝一から株価が暴落していますので、
やはり世界からは馬鹿にされてますね。
でも円高に歯止めはかかっています。

 

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