5月6日の訪露で、北方領土返還は進展するのか?



5月6日に安倍首相とプーチン大統領の会談が、ロシアのソチで予定されています。
日ロ外相会談 首脳会談後、早期に平和条約締結交渉で一致 [動画]
フジテレビ系(FNN) 2016年4月15日 23時11分

いつになく、笑顔で握手するラブロフと岸田。
(ラブロフのこんな笑顔は見たことがない)
akusyu
会見後に握手する日ロ外相
時事通信 4月15日(金)22時21分配信

なぜ、ロシアと日本はニコニコ笑顔で急接近しているのか?

それは確たるものが見えてきたからです。

 

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天木直人の公式ブログ
「訪ロ中止を命じたオバマ・安倍電話会談の裏話は笑い話だ」より

 もと外務官僚の佐藤優が、オバマ大統領が安倍首相に訪ロを止めろと電話会談して来たことについて次のような裏話を、まるで聞いてきたように書いている。

「なぜ伊勢サミットの前に訪ロする必要があるのか。ロシアに間違えたメッセージを伝えてしまうのではないか」とオバマは語ったと言う。

これに対して安倍首相は訪ロの意思を覆さなかったので、最後はオバマ大統領はこう言って電話を切ったと言う。

「アベが日本の国益の為に行くというのならそれでいいだろう」と。

笑ってしまったのは、その後に続くくだりだ。

これをオバマ大統領による「了解」ととるのか、強い不快感の表明である「捨て台詞」と解釈するかについて、外務省内で意見が分かれてるという。

もしそれが本当なら、これほどおめでたいことはない。

捨て台詞に決まっているだろう

すくなくとも痛烈な皮肉だ。

お前のやっていることは国益ではなく、パフォーマンスだろう。そんな馬鹿な真似をして日米同盟という本当の国益を壊すつもりか、と言っているのに決まっているだろう。

このような米国の警告を無視して、
訪露を強行する安倍首相の思惑は何なのか?

それは北方領土返還に道筋をつけ、次の選挙に勝つためです。

「3本の矢」とか「アベノミクス」という掛け声は、
結局は大失敗に終わり、安倍政権の実績は「皆無」となりました。

この7月に参院選を控え、
アピールする実績のなくなった安倍政権は、
「北方領土返還」の道筋をつけることで、
自民党の支持率アップを狙っているのです。

では、「北方領土返還」をどのようにして実現するのか?

スタンフォード大学の西鋭夫教授は、
今月の4月4日に発売された歴史講座 vol.7「日本独立・戦後」の中でこう言っています。
19ヤルタ

講義19「ヤルタ会議と北方領土」より
(11:33~)

「もう6ヶ月ほど前になりますが、ある著名な政治家2人と、東京でご飯をご馳走になりました。それで、『西先生、北方領土、どうすれば返してくれますかね』と言われましたから、北方領土を返せ返せと言ったって、向こうは聞いてくれません。もっと条件を付けてあげなきゃ、と。そしたら『西先生、どんな条件あるんですか?』っていうから、まず、プーチンさんは日本の柔道が大好きでしょ・・・・・」

これ以上は営業妨害となってしまうので、
購入してから確認してください。

この2人の著名な政治家に稲田政調会長、もしくはその側近が加わり、
今月の稲田訪露の戦略の一つに使われていたのではないでしょうか。

日ロ首脳会談、ロシア側「大きな関心」 自民稲田氏訪問
モスクワ=岡村夏樹2016年4月5日01時17分

普通に考えれば日露の接近など、
オバマ民主党が許してくれるはずがありません。

ロシア外務省:米国の対日圧力がモスクワ東京間の接触を狭くした
sputnik 2016年04月16日 16:46

しかし、オバマの任期は2017年1月19日までですし、
次の大統領が共和党なら、経済的な日露の接近は許してくれる可能性はあります。

そこに目を付けた自民党は、
今年から来年にかけて日露外交を進展させようとしているのです。

それが日露双方に認めることができる具体的な条件提示となったため、
ラブロフと岸田がニコニコ笑顔で握手したのでしょう。

では、ロシア側が受け入れるであろう、
北方領土返還に見合う条件とは何か?

ロシアは少なくとも、以下の条件を要求するでしょう。

1.北方領土には日本もアメリカも軍事基地を作らないことを約束する

2.北方領土の住人へ補償する

3.北方領土の価値に見合う日本の資金と技術力で、シベリア開発を行う

(ロシアは沖縄の米軍駐留のように、北方領土への露軍の駐留は要求しないと思います。)

そして自民党としては、
「北方領土の返還」が、いかにも実現するかのような「空気」を日本中に蔓延させ、
7月の参院選を衆参同一選挙とし、歴史的大勝を目論んでいる、
と考えても不思議ではないでしょう。

大事なのは今年の7月の選挙まで、
「北方領土の返還が実現される」と日本国民に思わせることが目的であり、
本当に実現させるかどうかは、さらに3年後の選挙までに考えれば良いことです。

そういう冷めた目線で日露外交を見ていく必要があります。
アメリカは日露の接近を歓迎するわけがありませんから、
これからの日米露の駆け引きにも注目しましょう。

もちろん、ロシアは安倍政権の目論見など百も承知ですから、
米国の介入を待たずして、
急展開で「北方領土返還」を即決させる可能性もあります。

私はそれが7月までに実現するのではないか、と思っています。
こんな日露接近は必ずアメリカに潰されますから、
ロシアは潰される前に実現させようとするでしょう。

さあ、どうなるか、見ものです。

 

 

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