1946年2月6日に預金封鎖を発表した時のおさらいから。
<<1946年2月16日に発表したこと>>
1.発表翌日の17日より預金封鎖し、従来の紙幣(旧円)は強制的に銀行へ預金させる。預金しなかったお金は無価値となった
2.1946年3月3日付けで旧円の市場流通を差し止め、一世帯月の引き出し額を500円(現在の5万円)以内に制限する
3.硬貨や小額紙幣は切替の対象外とされ、新円として扱われ効力を維持した
4.1946年3月3日における財産(預金封鎖で確保したお金と土地などの財産)に財産税をかけて国民から法外な税金を徴収する
<<解説>>
1.は旧円が使えなくなるため、一度銀行へ全部納めれば、新円に交換するということで全額納付した。
銀行へ預けなかった現金は「紙くず」となった。
2.は預金封鎖している期間でも1世帯月額500円(現在の5万円)までなら下して良いという昨年のギリシャのような状態。
3.今でいうところの1円、5円、10円、50円、100円などの少額硬貨は新円でも使うことができた。
4.1946年3月3日時点の財産が「17万円」(現在の1700万円)を超えている世帯は50%没収、
「1500万円」(現在の15億円)を超えている貴族たちは90%没収となった(太宰治「斜陽」でいうところの貴族没落)。
<<これからの預金封鎖に備えておくこと>>
1.銀行からお金をおろし、「紙くず」とならない物に代えておく。
2.数ヶ月分の生活費は現金でしまっておく。
3.ある程度の少額貨幣は貯金箱で貯金しておく(特に1円玉を大量に)。
4.財産を国に知られないような物に代えておく。
ここで言う「『紙くず』とならない物」と「財産を国に知られないような物」は同一のものが良いでしょう。
これは少額の現物「地金」(5gバー)が良いと思います(数字で持っていてもだめです。現物を保管しましょう)。
そんな緊急時に食料の購入などで200万円の金塊を渡しても、お釣りなどもらえませんから。
特に1円玉を貯金した方が良い理由は後日に。