金価格は月に届くほどに上昇する(フェルディナント・リップス) ①



さて、2016年の年初に1オンス1,060ドルだった金価格は、
日銀による「マイナス金利」発表から上昇し、
2月25日現在では1,230ドル近辺で落ち着いています。
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これから金の価格はどうなっていくのか、
フェルディナント・リップス氏の考えに沿って、
予想していきます。

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フェルディナント・リップス
1931年スイスに生まれ、
チューリヒ・ロスチャイルド銀行の設立に参画し、
マネージング・ディレクターを務めた人物。
金投資の世界では「金の教皇(Pope of Gold)」と呼ばれ、
ロスチャイルドの元金庫番。

このリップス氏の書籍を解説している本から引用していきます。

「日経新聞を死ぬまで読んでも解らない の値段の裏のウラ
詳細は↓↓↓

 

 

 

 

 

 

そのリップスの著書「ゴールド・ウォーズ」の訳者である大橋貞信氏が、
その本の終わりに、
チューリッヒのリップスを2004年9月に訪ねた時、
彼から言われた言葉が書かれています。
それは。。。

「金価格は月に届くほどに上昇する」
「必ず経済的な大惨事が訪れる」
「世界経済は崩壊の危機に立つことになる」
「金をもっていれば、そうした中でも自分を守ることはできる」

 

それではまず、FRBの発足した1913年からの歴史をおさらいしましょう。
1913年:アメリカ議会を猛スピードで通過して連邦準備法が成立した。
1914年:8月に第一次世界大戦が始まる。
1917年:米で「対敵通商法」が成立。

対敵通商法
戦争時の間において大統領は、金や銀の外国為替の取引、資産移転の規制を規則し、執行及び処罰することができる。

1932年:2月13日、ミシガン州のカムストック知事は全州550の銀行に8日間の「銀行
休日」を宣言。
3月4日、ルーズヴェルトの大統領就任の日に全米すべての州で銀行が閉鎖された。
翌5日、ルーズベルトは、3月10日まですべての銀行を閉鎖し、金の輸出、銀の輸出、
及び外国為替の取引をすべて禁止を宣言。
1933年:「対敵通商法」の「戦争時」を「大恐慌」と同意語としてとらえ、
「修正対敵通商法」を成立させる。
4月5日には「金」保有禁止の大統領による行政命令(Executive Order
6102 signed by Franklin Roosevelt)に署名する。
1944年:ブレトンウッズ協定が7月に締結され、1945年に発効。
IMFや世界銀行も創設される。
金1オンスを35ドルと定める。
1971年:8月15日にドル紙幣と金との兌換停止を宣言する(ブレトンウッズ体制の終結)。
現在に至る

この中で1933年4月5日に署名した「行政命令6102」では、
アメリカ国民に対して投資用資産としての金の保有を禁じました。

これによって、アメリカ人が保有していた金地金が
すべて没収(格安に換金)され、
金(ゴールド)の売買がいっさい禁止されました。

しかし、宝飾品美術工芸品
骨董品としての金貨の保有は許されました。

現在の日本では「預金封鎖」と囁かれていますが、
アメリカでは1932年の「銀行閉鎖」に続いて、
「金の没収」が行われています。

その後、1974年12月31日までの40年間にわたり、
アメリカ人による「金の保有」は認められませんでした。

これらの史実を考えると、
銀行へ預金<たんす預金<金の現物<アンティークコイン
ということになるかと思います。

200万円を超える地金の購入には身分証明の提示が必要ですから、
地金を隠していても見つかってしまいます。
アンティークコインなら、保有もできるし、困ったときに転売もできます。
(あくまでも史実の通りならですが)

最近のアンティークコインの高騰も、
そんな思惑が働いているのかもしれませんね。

この話しには続きがありますので、
近いうちに書き上げてアップします。

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